四国生産性本部の人財育成研究会で若手社員の定着率向上のための方法をお話しさせていただきました。

今回のタイトルは「若手社員定着率向上の秘訣 ~成功事例と失敗事例からみる原理原則~」。なんだか仰々しいタイトルになっていますが、そんなに難しい内容ではありません(笑)

 

人財育成研究会は年間7回の研究会で様々な方の話を聞きながら、人事担当者や経営者の方などが人材育成について学ぶ場です。今回は全7回の最終回という重責を任されて緊張もしましたが、無事に終えられました。

 

参加者はおよそ30名ほど。四国を代表する企業の人事部門の方が中心です。中には代表の方もいらっしゃいました。

 

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60分や90分の講演は過去に何度も経験していますし、7時間や二日間に渡る研修も経験は多いのですが、2時間30分という時間設定はあまり経験がなく、また、四国という地域柄、参加者の方が比較的大きめの企業の人事の担当者が多いという状況を踏まえ、ワーク中心ではなく敢えて話しを中心の内容にしました。

 

ワークはセミナーそのものを盛り上げるには効果的なのですが、限られた時間の中で様々な企業の方に学びを得てもらうためには、ある程度ワークをやる前提となる知識をインプットする必要もあります。

 

今回のセミナーの内容はざっくりと以下のような内容です。

 

・参加各社のお悩みと状況のシェア

・人材定着を取り巻く環境

・若手社員のリアル

・早期離職の三大要素と成長循環サイクル

・採用力の改善

・新入社員教育の改善

・育成担当者への教育の改善

・まとめ

 

途中に何度かワークを入れながら参加者のみなさんの状況に合わせて話も変えているので、必ずしもこの通りではなかったかもしれません。四国生産性本部さまより参加者の方々の感想もいただいたので、一部をご紹介します。

 

・3つのポイントについて分かりやすく解説いただいたので、納得感があった。 また、それぞれのポイントの根拠が明確で、自社の状況との比較や活用に落とし込みやすかった。

・新卒採用の改革を行っている最中でしたので、非常に参考になりました。社内での方向性検討時に有用なお話を聞かせていただきました。

・行動施策として参考にさせていただきたいヒントをたくさんいただけましたので、会社に戻って実践していきたいと思いました。

・考え方、とらえ方の勉強になりました。

・若手社員育成で重要なことの一つとして、会社・職場全体での育成方針統一が必要であると感じた。

 

私がセミナーなどでよく言っているのは、

「これさえやれば絶対に離職率が下がって業績も上がる、なんて方法はありません。みなさんの会社のそれぞれの状況や達成すべきビジョンや企業理念、そのために必要な目標に応じてやるべきことは変わります」ということ。

 

ただ、企業によっては現状の整理ができていなかったり、目指すべき方向が社内で統一されていなかったりということも少なくありません。

 

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今回のタイトルは「若手社員定着率向上の秘訣 ~成功事例と失敗事例からみる原理原則~」だったわけですが、原理原則の一つは正しい現状把握と目標設定だと思います。これは早期離職対策や定着率向上に限ったことではなくて、問題解決の基本です。

 

人手不足が深刻化してきており、早期離職対策や定着率向上の必要性を感じている方は多いと思いますが、そんな簡単に解決するものであれば誰も苦労しません。大切なのは時間やお金をかけてでも早期離職対策をすると経営陣がしっかりと腹を決めることだと思います。