昨日はある企業の管理職の方々向けに問題解決のための研修を実施してきました。
研修と言っても、私が話すのは各パートでの最初の数分間で、あとは参加者のみなさんに実際に現場のことを考えてもらうという、けっこうハードでスパルタな内容です。参加者からは「9時半~18時までの研修って聞いて、来るまでは気持ちが憂鬱だったけど、終わってみたらあっという間でした。」という声も聞かれました。ビジネススキル系の研修を受講するのは初という方がほとんどでした、みなさん真剣に取り組んでいました。

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私はどこかの研修会社出身でもなければ、研修講師養成講座などを受講したわけでもありません。中小企業診断士とかの資格を持っているわけでもありません。いってみれば我流で研修をやっています。我流で講師をやっていなんて言うと批判してくる方もいるのですが、我流だからこそ状況に応じて柔軟に対応できる部分もあると思っています。
「こうしなくてはならない」「講師はこうあらねばならない」「これは言ってはいけない」というようなタブーは私の中にはありません。極端な話、目的が達成できるならなんだってアリなんです。
今回の研修でも、オーダーを受けてから昨日までで研修内容は大きく様変わりしていますし、昨日一日だけでも当初の予定と変更し時間を長めにとった内容もありました。とっさに参考映像としてyoutubeから映像をさがして流しもしました。事前準備不足と言われればそうかもしれませんが、現場とのマッチングこそ重要だと思うのです。

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私の我流スタイルは研修の中身にも反映されています。問題解決研修というとフレームワークを知ったり、ロジカルシンキングの訓練をしたり、ケーススタディをチームで解いたり、フェルミ推定をしたりというのを想像するかもしれませんが、どれもやっていません。やったのは、ひたすら現場のことを考えてもらうこと。現場の情報は現場の管理職である参加者のみなさんの方が圧倒的にたくさん持っているわけですから、それをいかに引き出すかが私の力の見せ所です。
そして、現場の問題を抽出して、解決策を検討し自分のアクションまで落とし込むことで、問題解決の本を読んだり、フレームワークを知ったりするよりも、圧倒的に問題解決の力が身に着きます。これも、私が実践の中で研修スタイルを確立してきたからこそです。
よく、講師養成講座なんかで仲間内で講師役と受講者役になって講座ごっこをしているのを見ますが、あれって、空手でいえばずっと型の決まった演武をやっているだけですよね。もちろん、型は大切ですし、演武も一つの効果的な練習です。でも、実際には空手で型だけをひたすら練習をしてきた人とストリートファイトでのしあがってきた人とどっちが強いでしょうか?

もちろん、我流が最強だとは思っていません。私は自分の研修には自信を持っていますが、やはり私よりうまい人がたくさんいることも知っています。そのため、最近は青山学院大学のワークショップデザイナー育成プログラムなどで、少し型も勉強しはじめました。
それでも、現時点では私は常に我流でいたいと思っています。我流だからこその強みを追及してみたいのです。