同業者の方との打ち合わせ中、突然の質問が。

「新卒の早期離職対策は最近よく聞くけど、中途社員の早期離職って実際どうなの?」


確かに早期離職というと無意識の中で新卒を想定いますが、同様の問題は中途採用の社員でもあるはずです。では、なぜ私の頭の中では早期離職=新卒となっていたかというと、クライアントの企業から「中途の早期離職をなんとかしたい」という要望をいただくことがほとんどないからです。打ち合わせの段階で話がでることはありますが、「とりあえず新卒」という方向で話が進みます。


むしろ、中途社員に関しては「早く辞めちゃうよりも、本来なら辞めてほしい社員にどうやって円満に辞めてもらえるかで悩んでいる」という声の方が圧倒的に多いです。
恐らく、新卒社員の場合は3年とか5年して、あんまり使えない社員になってしまっても「採用したのも育成したのもうちの会社だから仕方ない」と思えるし、「次からはこういう失敗をしないためにどうしよう」と考えるのですが、中途社員の場合だと即戦力を求めているケースが多いので、「こんな使えない奴だとは思わなかった、早く辞めてもらうにはどうしたらいいか。」と考えてしまうのではないでしょうか。

一言に中途採用といっても、第二新卒のような形での中途採用もありますし、20代後半~30歳くらいまでのメンバーとしての戦力を期待しての採用、管理職としての採用など様々あるので一概には言えないのかもしれませんが、新卒に関しては定着率を気にしている会社でも、中途社員に関してはどうやってババを引かないか、引いたらどうやって他の人の手に渡そうかを考えているのが実態な気がします。

もちろん、すべての企業がそんな状態だとは思いませんが、それでもやっぱり中途社員がすぐ辞めちゃうから悩んでいますという話はそこまでたくさん聞きません。やっぱり新卒の定着率を気にしている人の方が圧倒的に多いです。