過去のメルマガの内容を読みたいというご要望をいただく機会が多いため、過去のメルマガを改めてブログでもご紹介します。

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今回ご紹介するメルマガは「具体と抽象の往復で考える」というタイトルで2013年の3月に配信した内容です。「具体と抽象の往復」という言葉は、私が新卒で入ったコンサルティング会社時代に先輩から何度も何度も言われた言葉の一つで、今も私が仕事のうえで心がけている大切な考え方です。

 

「具体と抽象の往復で考える」
この言葉は、私が初めて就職をしたコンサルティング会社で先輩に言われた言葉です。

よく、
「コンサルタント言っている事は机上の空論だ」と仰る方がいらっしゃいますが、
それは、コンサルタントが敢えて抽象的な表現をしているからです。
しかし、その抽象的な考え方に至るまでには、
いくつもの具体例があります。

ただ、具体的すぎる考え方は、
他へ転用することが難しくなります。
その場合、一度考え方を抽象化し、
そのうえで対象に合ったかたちに具体化するというプロセスをとります。

また、具体例だけを見ると気付かなかった問題でも、
全体の傾向を把握したり、
抽象化することによって、問題に気付けるというケースもあります。

早期離職白書においても、
具体例だけを見れば
「早期離職は悪いことではない、むしろ歓迎すべき」
という結論になり得ます。

しかし、全体の傾向を捉えたり、
「当初は望んでいなかった結果になっている」と捉えると、
別の考え方が出てくる可能性もあります。

特に教育は、誰もが受益者としての経験があるため、
自分の具体例が社会のすべてだと考えがちです。
それが経営者の体験だったりすると、
実態と乖離した問題認識になってしまうケースも見受けられます。

そんなときは、他の具体例も出しながら、
少しずつ話を抽象化した方が問題が明らかになりやすいですので、
是非みなさんも一度試してみてください。

 

このメルマガを書いたのは約1年半前ですが、今でも「具体と抽象の往復」という言葉は頻繁に使いますし、その考え方に関しても上記のメルマガに書いた内容とほとんど同じことを言っています。初めて「具体と抽象の往復」という言葉を聞いたのは新卒1年目ですから、すでに7年近くも同じ言葉をつかっていて、様々なことがらを研修やセミナーなどで説明してきました。

コンサルティング会社は2年弱で辞めてしまいましたが、その期間で学んだことは自分にとって大きな財産になっているということを改めて感じさせてくれます。

 

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