うつ病などの精神疾患での労災請求件数が過去最多を更新しました。労災請求件数は1515件。
このうち労災が認められた件数は472人で、こちらは過去3番目の多さ。その中で自殺件数は未遂を含め93件と過去2番目です。

ちなみに、昨年は労災が認められた件数、自殺件数(未遂含む)がともに過去最高でした。

 

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精神疾患での労災の請求件数も、認められる件数もふえてきています。昔であれば「本人の適正の問題」と言われてしまっていた内容であっても、現在なら労災が認められる可能性もあると思います。

2015年の12月から従業員数50名以上の事業所ではストレスチェックが義務化されましたが、従業員へのメンタルケアはこれからの企業に求められる一つの要素となっていることは確実です。

職場から精神疾患になる方を出してしまったこと自体よりも、そうなってしまった過程に注目し、改善することが大切です。

 

・厚生労働省の指針を超えるような長時間労働はなかったか?
・有給休暇は取得できていたか?
・特定の個人に業務負荷が偏っていなかったか?
・従業員に普段と違う様子はなかった?
・精神疾患になってしまう前に、兆候はなかったのか?
・業務に実態が上司や管理部門が正しく把握できる状態になっていたか?

 

これらのことを振り返ってみて、問題があれば、まずはその点から改善してみるのがいいでしょう。

 


ストレスチェック義務化対応