明日から3日間、東京国際フォーラムで開催される「ヒューマンキャピタル2016」に出展します。
今回は早期離職関連ではなく、ストレスチェックサービスのご紹介が主な目的での出展です。
ストレスチェックサービスをご提供していることは、これまでもブログなどで何度か触れてきましたが、今回は「なぜ、カイラボがストレスチェックサービスを提供しているのか」について書かせていただきます。
簡単に結論から言ってしまえば、「他社のサービスでは、ストレスチェックが形骸化して誰も救われない」と感じたからです。
私がストレスチェック義務化のことを知ったのは2014年の年末ごろ。ストレスチェック義務化の法律が施行される約1年前です。その時点では、自分でサービス提供をしようとは考えていませんでしたが、保健師の方から「カイラボの理念ともマッチするのではないか」と言われ、情報収集をしていくうちに「他社のサービスだけでは不十分」と感じたのです。
ストレスチェックサービスを提供している企業は大きく分けると3種類あります。
1.医療&EAP系(医療機関やEAPサービスの企業など)
2.人材系(人材派遣や社労士事務所など)
3.IT系(システム開発の会社など)
私の偏見がかなり入っていますが、それぞれの場合の特徴は以下の通りです。
1.医療&EAP系
・高価格
・フルコースでサービス提供しているイメージ
・24時間相談サービスや産業医との契約などがストレスチェック実施の前提になっていることも
2.人事系(人材派遣業や社労士事務所など)
・低価格~中価格(ストレスチェックはフロント商品の位置づけ)
・ストレスチェックそのものよりも、その前段の書類作成や就業規則変更などで利益を上げる
3.IT系
・低価格(3種類の中で一番安い)
・システム以外の部分はほぼ他社へ外注
・現実的には厚生労働省が無償提供しているサービスで事足りるレベルの場合が多い
もっともサービスが充実しているのは医療&EAP系です。ストレスチェックが義務化されるよりもずっと前から取り組んでいた企業も多く、実績は圧倒的にあります。ただ、高い。まさに「桁が違う」レベルで価格に差があるケースがあります。言わば、フランス料理のフルコースを提供しているわけです。サービスは充実しているものの、現実的に中小企業は手が出せない価格になっています。大企業にはいいのですが、ストレスチェック義務化の対象は50名以上の事業所と考えると、中小企業にも手が出せる価格帯も必要です。
残りの2つは、価格はかなり安くなっています。安いところになると、実施対象人数にもよりますが、1万円くらいで実施できるところもあるようです。これなら中小企業でも予算が確保できます。ただし、厚生労働省が無償提供しているストレスチェック用のツールで事足りるケースも少なくありません。また、報告会は別料金だったり、厚生労働省が推奨している集
団的分析(事業所全体や部署別での分析)は別料金になっていて、意外と割高です。かけうどん100円だからと調子に乗ってトッピングしまくったらレジで1000円ですと言われるようなものですね。この2つは料理でいえば、安い・早いの牛丼屋や立ち食い蕎麦というイメージです。
世の中の外食がフレンチフルコースと立ち食い蕎麦しかないとしたらどうでしょうか?
「俺のフレンチ」とはいかないまでも、ファミレスくらいはあってもいいと思いませんか?
カイラボのストレスチェックはまさにファミレス的な立ち位置を考えています。ファミレスの中でもちょっと高め、ロイヤルホストくらいのイメージです。クオリティはフレンチのフルコースには敵いません。そこと競うつもりもありません。金額だけを見れば、牛丼や立ち食い蕎麦よりは高くなっています。それでも、お客さまの求めているクオリティより一段上は
十分に出せると思っています。
なにより、ストレスチェック後のサポートはパートナー企業である株式会社PONOの保健師の皆さんと密に連携をしつつ、カイラボのこれまでの早期離職防止コンサルティングや社員満足度調査などの知見も活用することができます。現実に、これまでストレスチェックを実施いただいた企業様では保健師との顧問契約による定期的な従業員との面談や、健康管理体制の
構築など、具体的な施策の導入に至っています。
ストレスチェックサービスは法律によって義務化されたタイミングということで、有象無象の様々な企業が参入しています。いずれ淘汰されるとは思っていますが、少しでも多くの企業に効果のあるストレスチェックやってほしい、その先の従業員の心と体の健康を実現してほしいという思いから、カイラボはストレスチェックサービスを提供しています。