企業の人事の方や管理職の方向けのセミナーは過去に何度も登壇してきましたが、キャリアカウンセラーの有資格者だけが集まる場所でお話しするというはじめての機会をいただきました。
12月3日の土曜日、キャリアカウンセラー資格であるGCDFの勉強会で2時間、早期離職についてお伝えしてきました。GCDFでは資格の更新のためには3年間で数十時間の勉強会を受講する必要があり、様々な分野のついての勉強をしているのだそうです。
私自身はキャリアカウンセラーの資格どころか、履歴書に書けるような資格は自動車免許以外は何も持っていないのですが、早期離職についてなら少しは参考になることもお話しできるかなと思い依頼を受けました。
参加者は18名。年代も性別もバラバラ。仕事も人事や人材系に関係ない方もチラホラ。
前半1時間で早期離職の現状について、様々なデータを中心にお伝えしたあと、後半の1時間は事例をもとにグループワークをやってもらいました。
私が実施にインタビューした方のケースをモデルに「転職活動をしていると噂がたっている部下の離職を防ぐには?」「後悔しないキャリア形成のためには?」を以下のそれぞれの立場から考えてもらうという内容です。
1.上司(課長)の立場から
2.人事の立場から
3.キャリアカウンセラーの立場から
普段の企業研修などでは1と2だけなのですが、今回は個人的な興味もあって3を急遽追加しました。
25分のワークのあと、各グループから発表をしてもらいました。
私が特に興味のあった3については、
「本人にもっとヒアリングしてみないとわからない」
という、ごもっともな意見が多かったですが、
「別に辞めてもいいと思う」
「転職が前提で動いてみるのもアリ」
という意見も聞かれました。
ちなみに、同じワークを企業の管理職向けでやると、
「とりあえず飲みに連れていって本音を聞く」
しか意見が出ないケースがけっこうあります。本当です。
キャリアカウンセラーの方々は、さすがにそんなことはなく様々な意見を出していただけました。ケーススタディの中にはかなり細かい裏設定もあるのですが、その部分まで予想している方もいたのはさすがです。
正直、これまではキャリアカウンセラーって言われても何をしている人たちなのかよくわかってなかったのですが、今回はじめてキャリアカウンセラーの方々向けにお話しする機会をいただいて、みなさん真剣に日本のこれからの働き方やキャリアについて考えていて、そのための一つの手段としてキャリアカウンセラーの勉強をしたり、資格を活用したりしているのだなと思いました。
セミナーが盛り上がったおかげで、本当は帰って仕事しようと思ったのに流れで打ち上げも参加して仕事サボったのだけがちょっと反省材料です。