「新入社員『独立・起業』希望が過去最低」というニュースが出ていました。
平成15年以降で新入社員の独立・起業を希望する人の割合が約12%で最低だそうです。
ちなみに平成15年は過去最高で30%超です。ヒルズ族なんて言葉が流行っていた時期でしょうか?

このニュースに対する反応をTwitterで見てみると、なかなか面白かったです。

肯定的な意見としては
・それでも、いつか起業の面白さに気が付いて起業する人はいるから心配無用。
・それでも12%いるんだ。
・起業しようとする人はそもそも就職しないから、新入社員対象の調査なら当然の結果

否定的意見としては
・これだから、日本ではイノベーションが生まれない
・新入社員のうちからこんなのでは会社の仕事もできない
などなど

他にも
・気持ちは分かる、賢明ではないかとも思う。ただ、父親の世代のような終身雇用制度は、もうないだろうと思う。
・"業績や能力よりも年齢や経験を重視して給与が上がるシステムを希望"裏を返せば若年者が軽視されるってことだけどそれを望んでるの?などの声も

調査に回答した新入社員に対してよりも、調査結果の考察に対する批判や、調査の必要性自体を疑問視する声も上がっていました。


私の意見としては、「思ったよりも低いですね」というくらいで、これが特に問題だとは思いません。一体、何が問題なのでしょうか。

起業家マインドが不足しているからイノベーションが起こらないんだ!という人がいますが、「起業家マインドをもっていないとイノベーションが起こせない」なんていう固定観念にとらわれている時点で、あなたにはイノベーションは難しいんじゃないでしょうか?と思います。そもそも、起業家の仕事は経営であってイノベーションを起こすことだけではありません。イノベーションは会社員が起こしたっていいじゃないですか。イノベーションが起こりにくいはずの日本は特許取得数トップですし。

また、「日本は起業して失敗したら無能の烙印を押されるから、こうなるんだ」という意見もありました。私は起業していますが、まだ失敗して会社をたたんだ経験はないので無能の烙印を押されるのかどうかは実感としてはわかりません。ただ、周囲には事業に失敗して今は会社に雇われて働いている人もいます。みなさん社内で評価されていますよ。むしろ、起業したときの人脈で今の会社に就職した人は少なくありません。決して、無能の烙印を押されているとは思えません。仮に、私の知っている事例が非常に特殊な事例だったとしましょう。それでもいいじゃないですか。起業して失敗したら死ぬかもしれないくらいの覚悟で起業をした方が失敗の可能性って減ると思います。仮に、日本がアメリカみたいに起業の失敗経験が評価される(この論調事態も疑問ですが)ようになった場合、おそらくポーズとして「起業してみました」って奴が増えるだけだと思います。インターンが就活に有利だからとりあえずインターンする奴が増えたのと同じです。

大切なのは、そこで何を学んで次に何が活かせるのか。
起業するかどうか、失敗しても評価されるかどうかなんて、本人次第でしょう。

起業がいいことだとも思わないし、勤め続けることがいいことだとも思わない。
ただ、ぶつぶつと文句を言いながら仕事をする人が増えることだけは、私はイヤです。

大事なのは、起業・独立といった形態ではありません。だから、そんなくだらない部分に注目して調査するのはやめにしませんか?