内定者が入社後スムーズに業務を遂行できるようにするため、内定者研修の実施を検討されている会社も増えてきました。その背景には、
・内定者の辞退を防ぎ、即戦力として活躍してもらいたい
・自発的に行動してもらいたい
・内定者が抱える不安を解消できるような研修にしたい
などの想いがあるからだと思います。
採用担当者の方の中には
「その為には何をしたらいいのか?」
「他社はどのような研修をしているのか?」
とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、内定者研修をするときの2つのポイントについてご紹介します。
ポイント1 内定者の不安を解決する
内定者は内定承諾後も不安を抱えています。内定者研修では、内定者の不安を解消させることを優先するべきです。
その為には、しっかりと内定者の不安を知っておくことが大切です。ここでは、内定者が特に抱く不安を3つに分類しました。
内定者の不安① 会社に対する不安
「本当にこの会社を選んで良かったのか」と思っている内定者は少なくありません。しかし、この疑問に対する答えは実際に働いていく中で、内定者自身が導き出すものです。
会社としては、少しでも不安を取り除けるように、内定者の将来性を明らかにしイメージさせることが大切だと考えられます。
内定者の不安② 仲間に対する不安
内定者の多くが「会社の雰囲気や人間関係に馴染めるか」という不安を抱えています。しかし、人間関係は実際に働いてみないと分からないというのが現状です。
会社の取り組みとしては、内定者の入社をを心から歓迎していると伝えましょう。歓迎ムードで気まずいということはありません。安心して入社してもらえるように、初心に戻って内定者の気持ちを考えてあげることが大切です。
内定者の不安③ 自分に対する不安
内定者は「与えられた仕事をこなせるかどうか」「どのような業務を任されるのか」漠然とした不安を抱えています。このような不安は内定者ならば、誰でも感じるものです。内定者研修を受ければ不安は解消されることを伝え、困った時に相談できる環境があるということをアピールしましょう。
内定者の不安を理解し解消することで、内定者の入社への自信と期待に繋がります。
ポイント2 最低限のスキルを身につけてもらう
内定者研修では、主に文書作成・コミュニケーション・OAスキルの研修を、内定者研修のプログラムに組み込んでいることが多いです。
その理由としては、即戦力として活躍してもらいからです。また、「仕事についていけるか?」という内定者の不安解消にも有効なため、内定辞退を予防することにも繋がります。特に、内定者研修で設計に加えるべき4つの内容をご紹介していきます。
内容① 社会人としての心得
内定者の多くは、社会人経験がない(少ない)学生がほとんどです。自立した社会人としての意識を高めるため、学生から社会人へのマインド転換を促すプログラムを設計しましょう。
内容② ビジネスマナー
挨拶をする、時間を守る、言葉遣い、報告・連絡・相談の徹底。これらのビジネスマナーは、社内はもとより社外でも重要視される大切なポイントです。
その人や企業の第一印象にもなるため、内定者研修では組み込むべきだと考えます。
内容③OAスキル
OAスキルは、作業効率をアップさせるために欠かせないスキルです。入社前にある程度のOAスキルが身についていれば、即戦力として活躍できる可能性が広がります。
内容④チームワーク
チームワークを学ぶプログラムでは、縦(上司)や横(内定者同士)のつながりを意識してもらいます。このような縦と横の繋がりがあるからこそ、多様な意見も生まれると考えられています。
内定者の特徴を理解し、不安を解消してあげることが大切
内定者がどのような気持ちで仕事に向き合い、その中でどのような不安を抱いているのか理解しようとすることが大切です。
そして、抱いている不安を解消させることが重要なポイントとなっています。内定者の不安は会社側の対策で解消されます。
今回のポイント2つを取り入れ、内定者の不安を解消できるような内定者研修に設計していきましょう。